France / Lorraine
L’Arbre Viké / Jan Tailler
ラルブル・ヴィケ / ヤン・タイレー







L’Arbre Viké / Jan Tailler
ラルブル・ヴィケ / ヤン・タイレー
エミール・ガレに代表されるアール・ヌーヴォーのガラス工芸の中心地となったナンシーの西方、モーゼル河沿いにあるToulトゥール市から約30kmほど西、ドンジェルマン村にあるワイナリー。
ロレーヌ地方の方言で、ラルブル・ヴィケは酔っぱらいの木。彼のワインのエチケットには、ブドウの木が酔ってふらついているイメージが描かれている。
農業部門のBTS(上級技術者免状)を取得したヤンは、農業と食品産業で季節労働者として働きながらフランス各地を転々とした後、
アルザスのルーファックでブドウ栽培と醸造のBTSを取得。
Zellenbergのマルク・テンペとドイツ・Freiburg近郊のBrenneisen(ブレンナイゼン)、2つのビオディナミ・ワイナリーで修行。
その後、ロレーヌに戻り農業で発生するメタンをバイオガスとして再利用する仕事に従事していたが、
トゥール市のプロジェクト「Côtes à côtes」(※)で、2015年にワイナリー設立に至る。2017年にオーガニック認証取得。
ヤンの畑はトゥールの北から南まで5つの村にまたがっており、ミクロクリマと土壌、品種と向き合い、
土壌の生命と気候変動に気を配り、剪定、瓶詰め、澱引き、収穫、緑肥の播種など、作業のあらゆる段階で太陰暦を使用している。
醸造に関しても添加物を一切加えず、亜硫酸塩も添加しない。土着酵母のみを使用し、ワインの濾過も行わない。
あまり多くを語らないヤン。地に足のついた農学的な概念に重点を置いたワイン造りをおこなっています。
◆Pétillant Naturel
Exalena エグザレナ 2022
品種 : ガメイ 100% (樹齢30年)
醸造 : 全房でステンレスタンクで24時間のマセラシオン。手動の圧搾機でプレスしグラスファイバータンクで熟成。デゴルジュマンなし。サンスフル。
かなり濃い目のロゼのペットナット。ブラックベリー、すぐり、桑の実などの複雑なアロマ。溢れ出すジューシーな果実味。
やや残糖ありですが、酸味がしっかりあるので甘さは感じず、バランスの取れた味わい。
吹く可能性があるので、開栓前によく冷やしてお召し上がりください。
◆Macération
Hors Zone オール・ゾーン 2022
品種 : オーセロワ 100% (50%はブレノッド=レ=トゥール村の2016年に植樹、50%はドンジェルマン村の2000年に植樹)
醸造 : 全房で破砕しグラスファイバータンクで半分は3日、半分は28日間のマセレーション。マロ有り。
手動の圧搾機でプレス、ステンレスタンクと古樽(50%ずつ)で熟成5ヶ月。サンスフル。
淡い琥珀色。黄色い果実とアプリコットの芳しいアロマ。やわらかく澄んだ果実味とおだやかなタンニン。繊細な骨格のバランス良い味わい。
◆Macération
Organe オルガン 2022
品種 : オーセロワ 100% (シャルム・ラ・コート村の2017年植樹)
醸造 : 全房でステンレスタンクで3ヶ月のセミカーボマセラシオン、マロラクティックあり、古樽で熟成4ヶ月。サンスフル。
琥珀色。コンポートの杏、干し葡萄などの甘やかなアロマ。やや酸化リキュール/紹興酒のニュアンス。酸は抑え目で時間が経つにつれ複雑味のある伸びやかな余韻が増していきます。
◆Rouge
Le Gar Met En Bouteille ル・ガ・メ・アン・ブテイユ 2022
品種 : ガメイ 100% (樹齢50年 – Bruley(ブルレ)村の1972年植樹)
醸造 : 全房でグラスファイバータンクで2ヶ半月のセミカーボマセラシオン、ステンレスタンクと古樽(50%ずつ)で熟成9ヶ月。サンスフル。
キュヴェ名は「男の子が瓶詰めをする」という意味で、Le Gamay en bouteille(ル・ガメイ・アン・ブテイユ)=「瓶に入ったガメイ」とかけている。
アセロラやイチゴ、熟した赤い果実のフルーティーなアロマ。タイムやミント系の清涼感も。
瑞々しい果実味と繊細な酸味がスパイシーな風味とともに口中に広がります。スルスル系の味わい。